Bouquet De La Reine (タス イストリック)
カップ&ソーサー リトロン
1774年に、王妃マリー=アントワネットの自家用としてセーヴル製陶所が製作したリトロンと呼ばれるカップの形です。
「グラン・ブルー」と呼ばれる背景に、金の水玉模様を星のイメージに散りばめた装飾には、新しいものを好んだ王妃の趣味が感じられます。
この王立製陶所を象徴するセーヴル特有のブルーの中心には美しい花束が飾られています。ヴェルサイユに王妃のための村里を建設させ、自然と田舎生活を愛したマリー=アントワネットの趣味を思い起こさせます。
カップとソーサーの縁には、リボンとギンバイカを交互に配置したフリーズと、真っ赤なヒマワリの花の絵が描かれています。王妃はとりわけこのカップを大事にし、深い愛情のしるしとしてお付きの侍女にプレゼントします。
このカップのオリジナルはパリのカルナバレ美術館に所蔵されています。
原産国 : フランス ⚑