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1737年に設立された王立製陶所は、製品に初めて「Limoges」の焼き印を押しました。1768年にカオリンが発見された後、製陶所は1774年にルイ16世の命により、ルイ16世の実弟で後にシャルル10世となるダルトワ伯爵の保護下に置かれます。その後1784年には、原料生産地に近い工場が保有するのが妥当と考え、製陶所はセーヴル製陶所に統合されました。製陶所は何世紀にもわたり、幾世代もの職人やアーティストを通して、技術を守り後の世代に伝えてきました。
1986年以降ベルナルドグループに統合された旧王立製陶所は、それ自身がフランスのちょっとした歴史です。博物館に所蔵されている18世紀から19世紀にかけて作られたオリジナル作品をそっくりに再現することによって、ベルナルドは今はなくなったフランスの製陶工場の価値に光を当て、極めて貴重で豊かな遺産に関わる技術の保存に貢献しています。
今日旧王立製陶所は、オリジナルを所蔵している国内外の博物館と協力し、18世紀から19世紀にかけて作られた主要作品と装飾と形が同一の復刻版の製作をおこなっています。こうして、私たちは磁器の遺産を再び目にすることができ、思いがけずも歴史に足を踏み入れるきっかけとなるのです。 復刻版の例:セーヴル王立製陶所が製作し、1787年にベルサイユ宮殿に納入された真珠とバルボーがついた女王マリー=アントワネットのテーブルセット。ランブイエの乳製品製造所。女王マリー=アントワネットのために1787年にセーヴル王立製陶所が製作。 セーヴル王立製陶所が1831年に、ヘッセンのヴィルヘルム2世王子のために製作した植物をモチーフにしたテーブルセット。もちろんルイ15世のテーブルセット、エリゼ、王の庭、バラ園、さらには旧王立製陶所が所蔵するコレクションで、古くから伝わる歴史的な茶碗も忘れることはできません。
1829年5月5日、シャンバーグという人物が、ロワイヤル・セーブル・マニュファクトリーから花のリース模様の磁器セットの注文を受けました。ドイツのヘッセン選帝侯であるヴィルヘルム2世が60人分のオリジナルセットを購入したとされており、ロワイヤル・セーブル・マニュファクトリーにとってそれまでで最大の注文となりました。
1757年にロワイヤル・セーブル・マニュファクトリーからルイ15世に納められたセットです。ルイ15世は、特に気に入っていた居城のフォンテーヌブロー宮殿で使用するためにこのセットを注文しました。ロワイヤル・セーブル・マニュファクトリーの記録には、この絢爛たるアイテムの数々がルイ15世の日々の食卓を彩ったことが記されています。
ロワイヤル・マニュファクトリーが「ロワイヤル」の称号を得てから初めて手掛けた権威あるコレクションとして、1784年に発表されました。オリジナルピースは、世界各地の名だたる美術館に収蔵されています。コント・ダルトワの形状が、当時の高級品の特徴である優美な曲線を描いています。
花模様は、18世紀後半のルイ16世様式ならではの装飾です。ハニーサックル、バラ、チューリップ、カーネーション、デイジーなどのブーケやリースを素朴(au naturale)かつカラフルに描くデザインもその一つでした。それらは当時の薪による焼成で磁器に生じる小さな欠陥を隠すために自然と追求された手法でした。縁を彩る薄いブルーのラインが、金めっきを施したスカラップ型のデザインを引き立たせています。
オリジナルピースの多くは、フランスのリモージュにあるアドリアン・デュブーシェ国立博物館に収蔵されています。
1793年にセーブル・マニュファクトリーによって作られたこのコレクションは、18世紀のフランスの博物学者、数学者、生物学者、天文学者、作家であったジョルジュルイ・ルクレール・ド・ビュフォン(17071788年)の鳥類の博物誌『L'Histoire naturelle des oiseaux』の挿絵からインスピレーションを得ています。ビュフォンは、王の私的な自然史コレクションの管理人を務め、自然の研究に生涯を捧げました。10巻に及ぶビュフォンの博物誌は、フランスの科学者たちにとって非常に貴重な財産となっています。
このコレクションでは、博物誌における1,008点の挿絵の中から、最も目を引く美しい色の鳥が選ばれています。ふたがはめ込み式のコーヒーポット、ツインリングのシュガーボウル、エトルリアのゴブレットをミニチュアにしたクリームポットなど、 ...
狩りを好んだルイ16世がランブイエの領地を取得したのは1783年のことでした。妻のマリー・アントワネットが気に入るよう、ルイ16世はそこにかわいらしい牧場を作りました。
セーブル・マニュファクトリーの美術監督だったジャンジャック・ラグルネによるこのコレクションのデザインは、当時好まれた形状、装飾、色彩を取り入れています。1789年のフランス革命の2年前にセーブル・マニュファクトリーが生み出したこのコレクションには、アンシャン・レジーム崩壊前のフランスにおける贅沢品の上質さが漂っています。
オリジナルピースは、フランスのセーブルにある国立陶磁器美術館に収蔵されています。
王妃マリー=アントワネットらしい装飾スタイルは、詳細にまで彼女らしさが伝わるベルサイユのプティトリアノンに観ることができます。花の真ん中に身を置きたいと願い、様々な織物や刺繍、ガーゼのような繊細な布や磁器で飾られました。1781年、マリーアントワネットは「バルボー」と呼ばれる彼女が好きなパールとブルーエ(野生の矢車菊)の2つのモチーフで飾られたサービスの作製を、セーヴル王室製陶所へ依頼しました。大小の花びらのようなプレートの縁のシェイプが特徴的で、このサービスは、シンプルさと洗練が表現されています。オリジナルは、ベルサイユ宮殿とルーブル美術館に今も残っています。
ルイ・フィリップ王がチュイルリー宮殿で使用する食器として、1832年にセーブル・マニュファクトリーによって作られました。ルイ・フィリップ王は即位当初より、前王から受け継いだ食器を使わず、宮殿のテーブルウェアを一新しようとしました。
大量の注文を受け、セーブル・マニュファクトリーは技術の刷新を図りました。1842年前後に導入されたプレートのキャリブレーション方法は現在も用いられています。
一部のピースがエンパイアスタイルの特徴である優美な曲線を保っている一方で、古代のオイルランプを思わせるグレイビーボートや、アンティークのフランス製ウォーターピッチャーから着想を得たクリームポットなどは、純粋なクラシックスタイルを踏襲しています。装飾部分はペールブルーの背景に光沢のあるゴールドでヤシの葉を描いたフリーズで構成され、色彩のコントラストがデザインに荘厳さをもたらしています。
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「きっちりしたカップ」として知られるリトロンカップは、ラテン語の液量単位「リブラ」を語源としています。そのサイズは単一ではなく、4種類の容量のカップがあります。セットのソーサーは、縁に高さがあり中心が深い独特の形状をしています。
初期のリトロンカップは、ラテン語の「リブラ」を語源としたカップの高さと直径が同じになる角型を特徴としていて、計量のための物でした。
リトロンカップは、1752年にパリのヴァンセンヌにあった工房で生まれ、ココア、紅茶、コーヒー用のカップとして人気を集めました。その後、ティーカップの形は次第に変化していき、リトロンカップといえばコーヒー用とイメージされるようになりました。実は20世紀初頭まで、熱いコーヒーをリトロンカップと同じ容積のソーサーに少量をこぼし、冷まして飲むことがエチケットとして普通に受け入れられていたのです。リトロンカップはほとんどの場合、 ...
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