マルジャン・サトラピ

多面的才能をもつ変幻自在のアーティストマルジャン・サトラピは、イランの進歩的な上流階級の家庭に育ちました。作風は国際性豊かな文化からインスピレーションを受けています。複数の支援を受けながら自分の芸術的才能を発揮していきます。イラストレーターとして活動を始め、後に作家、画家、映画監督、作詞家、さらに今では女優としてマルチな活躍ぶりを披露するマルジャン・サトラピは、人気の作品を大衆の手の届く距離で紹介します。

2007年には小説『ペルセポリス』の映画化が大成功をおさめ、彼女を世界的に有名にしました。彼女の数多い創作を大衆に広く紹介する良い機会となりました。

マルジャン・サトラピの芸術の世界は、簡素化されながら極めて表現力のある絵画表現によって特徴づけられます。そこでは登場人物が皮肉とユーモアを用い、人物描写の美の基準を体現します。彼女は確立された価値観を楽しんでおり、自分の作品に東洋と西洋の二重の文化を対話させ、素材に用いています。