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テーブルアートを再発見する。問題提起をする。伝統的な美的規範を覆す。こうしたテーマの下、ベルナルドの伝統的な装飾を刷新し、全く新しい次元のデザインを創作する目的で、偉大なアーティストたちに声がかけられました。洋食器の用途のために、アーティストの表現が弱まることのないよう、製作は種類を限って行われました。
「私は、『金継ぎ』と呼ばれる16世紀の日本の技術に魅了されています。これは磁器の破損部分を漆と金で修復し、修復の痕をあえて見せることでより大きな美的価値を与える技術です。」サルクス
思いがけない方法から、ジョアン・ミロの作品に触れる。この主義に基づいて、ミロの後継者ジョアン・ミロはベルナルド・メゾンに自分の意図を伝えたのでした。こうした厳しい要求とのコラボレーションから生まれたのが、彼の著書『独り言』の抜粋に基づくテーブルセットです。そこでは、磁器の真実が画家に大きな自由を約束し、楽しい食事を提案します。
「私の祖父は磁器が大好きでした」ジョアン・プニェット=ミロはこう語ります。この言葉は、サクセス・ミロのアーカイブを探し、元の資料を見つけ、真実をねじ曲げることなく磁器に表現することを指南する見えない糸になっています。
© Successió Miró / ADAGP, Paris 2019
「このプロジェクトでは、プリュンヌと私は、人間にとってもっとも重要な「道具」である手を強調したいと考えました。手は飲み物の器にもなれば、食べ物をつかむ道具にもなります。ダーウィンは、〈もし人間が、手の使い方を知らなかったら、これほど支配的な地位を占めることはなかっただろう〉と言いましたが、まさにそのとおりです。」ここでは、自分たちの手を写真に撮りました。家族の中で、テーブルセットは先祖から受け継がれますが、実際に私たちたちが譲り受けるのは、先祖の写真と皿だけです。ここでは、皿の上に直接先祖の写真が写っています。私たち二人はニューヨークに住んでいますが、アーティストのコミュニティを作り、毎月大きな夕食会を開いています。各々が物を持ち寄り、皆で料理を作ります。テーブルは皆でおいしい物を分かち合う要の場所、ライフスタイルの中心です。
10年前、私とプリュンヌは共同で、初の展示会「トワ・エ・モワ」を企画しました。私たちの経歴のごく始まりです。これらの皿は、私たちにとって論理的で象徴的なコラボレーションです。」プリュンヌ・ヌーリー & JR
画家マルク・シャガールは、一生を通して、表現の手段として絵画を選んだことの意味を伝え続けました。
「私にとって絵画は食べ物よりも不可欠なものでした。絵画は、自分が別の世界に向かって飛び出すための窓のような存在でした。」マルク・シャガール
同じような傑作は、おそらくあまり知られていないデッサン、下書き、パステル、水墨画にも数多く見られます。
© ADAGP, Paris, 2019 - Chagall ®
1959年、エルサレムのハダサ医療内径は、フランスに帰化して10年以上たつマルク・シャガールに、イスラエルの12の部族に贈られる、当時建設中のシナゴーグのための12点のステンドグラスを依頼しました。
16世紀設立の有名なランスのアトリエ・シモンを率いる、名ガラス職人シャルル及びブリジット・マルク夫妻との密接なコラボレーションのおかげで、シャガールはこの壮大なプロジェクトに着手し、1962年に完成します。プロジェクト実現にあたっては、あらかじめ大小の紙に、鉛筆、墨、水彩絵の具、グワッシュ、布や紙のコラージュを用い、準備用の模型を作るための5つの予備工程を必要としました。それぞれの技術と工程によって、シャガールは自分の聖書解釈に基づき、イコン的要素を配置しただけでなく、ステンドグラス上での配置転換を繰りかえし、光の透明度のバランスを考慮しながら、素材や光の密度と動きを自在にコントロールすることができたのです。
このように素材と光を駆使して、ステンドグラス上で行った工程が、磁器の色やフォームにも生かされています。
© ADAGP, Paris, 2019 - Chagall ®
1952年に、マルク・シャガールが娘のイダの結婚式のために、ヴァロリスで製作した限定版(225セット限定)です。ピースごとに異なる絵は、加筆してよりいっそう明暗を引き立たせており、シャガールが好んでテーマに選んだ、女性、カップル、花、サーカス、動物をとおして、詩、優しさ、ファンタジー、画家の世界が描くユーモアと豊かさを分かちあいます。
12人の人物が描がかれ、それぞれにマルク・シャガールの印判と番号が入れられた全69点からなるテーブルセット「イダのために」は、225セット限定で、証明書が添付されています。
© ADAGP, Paris, 2019 - Chagall ®
アメリカのアーティスト、アレクサンドル・カルダー(1898-1976)がフランスに寄せた愛に敬意を表して、カルダー財団は、彼が1940年代と1950年代に製作したモビールの中から6点を選び、ベルナルドに磁器の製作を依頼しました。作品には、公の所蔵と個人所蔵のものが含まれます。アーティストの多彩なモビール創作を示す、首尾一貫した同じ系統の作品が選ばれました。作品は、空間の複雑さ見事にとらえ、黒と赤のシルエットを垂直に重ねる構成で、無限の可能性をもつ周囲の空間を満たしています。これらのモビールからは、世界中の愛好家のインスピレーションを豊かにし続けるすばらしい要素が発散されています。
細菌は顕微鏡レベルで互いに繋がりをもっており、いつどこに食料があるかの情報を交換しあっています。このシリーズでは、食中毒、腸チフス、血液感染などの病気の原因とされるパエニバシラスやサルモネラの株が、シャーレに増殖し拡散します。そのパターンは、べん毛を使ってゲル上を放射状に移動する細菌の初期集団が現れ、顕微鏡上で交通渋滞が起きます。ヴィック・ムニーズ
「私は、金銭の面からも性的観点からも、常に磁器に興味を抱いていました。磁器は窯の中で収縮するので、素材は緻密な質感を持っています。磁器はかつて皇帝のための素材でしたが、やがて大衆に普及し、現在では皆が使うようになりました。私がこの素材をバナリティ・シリーズに使用したのも、こうした長所のためです。ベルナルド・コレクションに加わることができてたいへん光栄です。」ジェフ・クーンズ
ユーロ・トロピックは、他のテーブルセットとは異なります。カラフルで食欲をそそるデザインで、だまし絵や万華鏡の効果を用いています。この型破りのセットは、カンパナ兄弟の絵によるものです。
1920年代、ジャック・ベルナルドは、会社のアーティスト・ディレクターをしていました。時ともに、彼はトレンドを一新し、装飾を大衆の好みに合わせていきました。1955年に「ゴールドフィッシュ」をデザインしましたが、そのグラフィズムは当時かなり前衛的なものでした。いまだ依然強かった伝統的な傾向と対比をつけ、新しい作風を期待するファンの声に答えました。
1920年代、ジャック・ベルナルドは、会社のアーティスト・ディレクターをしていました。時ともに、彼はトレンドを一新し、装飾を大衆の好みに合わせていきました。1955年に「ゴールドフィッシュ」をデザインしましたが、そのグラフィズムは当時かなり前衛的なものでした。いまだ依然強かった伝統的な傾向と対比をつけ、新しい作風を期待するファンの声に答えました。
カラ・ウォーカーは、人種、ジェンダー、セクシャリティ、バイオレンスなどをテーマに活動を行っています。黒いシルエット(切り絵)を、大がかりなインスタレーションや彫刻、または小さな紙や水差しに使うことで知られています。彼女の作品は、過去と現在における人種へのステレオタイプな考えを提示し、南米の内戦前の人種差別や奴隷制度に問題を投げかけるだけでなく、アメリカに根深く存在する偏見への認識を喚起しています。